丸の内の高層階で楽しむミラノの3ツ星レストラン=アンティカ・オステリア・デル・ポンテ
『巧みなアレンジで、見て美しく食べて楽しい、美味しいイタリアン~♪』
~アンティカ・オステリア・デル・ポンテ -Antica Osteria del Ponte- @丸の内
■今日は、丸の内でランチです。
毎年、夏のこの時期にカード会社の協賛で、プレミアムレストランをお得なプライスで楽しめる“ジャパン・レストラン・ウィーク”(以下、JRW)という企画が全国主要都市で開催されています。
今年は7月18日から8月6日まで、東京都だと157軒のレストランが参加していて、ランチの設定があれば2千円か3千円で楽しめます。
今日はグルメ友達のK君と事前に相談し、丸の内のイタリアンのお店にJRWの予約を入れて行ってみます。
■食べログで、大エリア区分“東京・日本橋”エリアの“イタリアン”人気順ランキングを見てみます。
(店名をクリックすると、過去の訪問時のブログ記事を参照できます。よかったら見てみて下さいね~♪)
第1位 【丸の内】 リゴレット・ワインアンドバー (イタリアン、スペイン料理、ワインバー)
第2位 【丸の内】 AW kitchen TOKYO・新丸ビル店 (イタリアン、ダイニングバー、バイキング)
第3位 【丸の内】 イル・ギオットーネ・丸の内店 (イタリアン) <未訪問>
第4位 【丸の内】 リストランテ・ヒロ・チェントロ・丸ビル店 (イタリアン) (訪問済みブログ未掲載) ☆
第5位 【東京駅】 ヒロ・プリモ (イタリアン、ワインバー)
第6位 【丸の内】 エッセンツァ (パスタ、イタリアン)
第6位 【三越前】 ケシキ (イタリアン、パスタ、ピザ) <未訪問>
第7位 【八重洲】 俺のイタリアン YAESU(イタリアン、バル・バール、居酒屋)(“俺のイタリアン GINZA”に訪問済み)
第9位 【三越前】 代官山ASO チェレステ・日本橋店 (イタリアン) <未訪問>
第10位 【丸の内】 アンティカ・オステリア・デル・ポンテ (イタリアン) <未訪問> ☆
このエリアは三菱がメンツをかける丸の内、三井がプライドをかける日本橋が含まれているため、高層ビルに入った高級店がずらりと並びますね。
上記リストのうちJRWに参加しているのは2店舗で、第4位の“リストランテ・ヒロ・チェントロ”には昨年の夏のJRWで訪問済みです。
今日はもう一つのお店、未訪問となっている第10位の“アンティカ・オステリア・デル・ポンテ”に行くことにします。
■“アンティカ・オステリア・デル・ポンテ”は、2002(平成14)年9月に新生・丸の内ビルディングの開業と同時にオープンした、イタリアンのお店です。
このお店の本店はイタリア・ミラノにあり、イタリアで2番目にミシュラン3ツ星を獲得したことで知られていて、このお店(東京店)は海外では唯一の支店となっています。
本店のオーナーシェフ・エツィオ・サンティン氏は、食料品販売業を営んでいたところ、独学で調理を習得し39歳でお店を開いた異色の人物で、ミラノを含むロンバルディア料理を基礎としながらもフレンチのプレゼンテーションを取り入れた独創的な料理を提供するんだそうです。

(お店のHPから拝借した、夜のメインダイニングの様子。昼は明るく白いイメージに対して、落ち着いた雰囲気です。)
東京店ではイタリア政府機関より、イタリア本国と同様の質の高いサービスと料理を提供しているという世界的認証(MOI)を受けているそうで、シェフや支配人にもイタリア人を配し、メニュー変更もその都度サンティン氏の監修の元行うなど、“本店同様のクオリティ”に徹底してこだわっているそうです。
なるほど。東京に居ながらにして、ミラノの3ツ星レストランのクオリティが楽しめるという寸法なんですね~♪
ちなみに、店舗運営自体は、㈱カーディナルという西洋各国料理・和食のレストランを展開する会社が行っていて、イタリアンの“サバティーニ・ディ・フィレンツェ”や“銀座 しゃぶ通”などのブランドも同社の運営となっています。
(通された部屋から見える外の様子。ちょうど東京駅の南半分が見える感じですね。)
■お店は、JR東京駅丸の内口の目の前の左側にある丸の内ビルディングの36階にあります。
お店に着いたのは、予約を入れた12:00ちょうどです。
白大理石造りの上品なエントランスを入ると、客席までのアプローチの両壁にはワインセラーが続き、メインダイニングの先の中規模個室に案内されます。
そこはテーブル4卓のみの明るい小部屋で、大きな窓からの自然光が明るく、白いテーブルクロスの上の料理が綺麗に映えそうです。他の卓はすべてアッパーミドルの女性2人連れです。
カンツォーネなどイタリアの音楽が静かに流れ、シンプルにしてゴージャスな雰囲気と合わせ、イタリアンな気分が盛り上がります。
■今日のランチコースは、予約をした“(JRW限定)プランツォ・ミラノ”(3,000円+税・サ=3,564円)です。
①最初のお愉しみ、②アミューズ、③パスタ料理、④メイン料理、⑤デザート、⑥コーヒー又は紅茶、⑦プティフールがセットになったものです。
通常のランチコースだと、“アンダンテ”(5,500円)、“デグスタシオン”(7,920円)、それ以上なので、お試しで来店するにはかなりお得です。
店員さんがやって来て、最初にアレルギー物質の有無を聞かれた後、飲み物を聞かれたので、ドリンクリストも見ないで「普通のお水で」と答えたところ、このお店では飲み物を注文しない場合、ミネラル代(660円)が掛かるんだそうです。
ガス入りかガスなしを選択できるので、ガス入りをもらいます。
※ただ、家に帰って店頭メニューの写真を見直してみると、意外で嬉しい発見が。おそらくですが、今日のJRW限定コースの料理の中身は、実は“アンダンテ”と同じものだったんです。なんかとっても得した気分になります~♪
【最初のお愉しみ】
■まず始めに、“最初のお愉しみ”として“リコッタチーズのプチシュー”が陶器製の白いスプーンに乗って出て来ます。
シューの中身には、トリュフとレモンを効かせたリコッタチーズが入っているんだそうです。
食べてみると、小さいので一瞬で終わってしまうのですが、チーズの旨味が口の中で広がる中に、トリュフの風味やかすかなレモンの酸味など微妙な変化が盛り込まれていて、もっと食べたくなる美味しいプチシューです。
【アミューズ】
■続いて“アミューズ”として“ニンジンのフラン”が出て来ます。
ニンジンの洋風茶碗蒸しの上に甘味のないクリームと生ハムが乗っていて、ナッツが散らしてあります。
食べてみると、ニンジンのフランはババロアのような食感で、ニンジンの自然の甘味がほんのり感じられます。
このフランとクリームだけだとアクセントがないところ、細く千切りにした生ハムの塩気、旨味、風味が加わると、一気に華やかな味わいに変化します。ナッツも食感と風味に絶妙なアクセントを加えています。
まるでフレンチのように、見た目が綺麗なだけでなく、風味、食感、味わいに広がりと複雑さがあって、トータルで美味しい一品です。
【パン①】
■パンは店員さんが籠に並べて持って来くるので、見ながら選択します。
この日のパンは、セモリナ粉のパン、ミルクパン、全粒粉のパン、ライ麦パンの4種類です。ほんのり温めてあるようです。
まずは、ミルクパン(写真左)セモリナ粉のパン(同右)をもらって食べてみると、どちらもかなり美味しいのですね。
ミルクパンは期待通りのオーソドックスな味ですが、セモリナ粉のパンは小麦の風味が豊かで自然な甘味があるかなり美味しいパンです。
【パスタ料理】
■さて、続いては“パスタ料理”の登場です。今日のコースの準主役級の一品ですね。
料理の名前は、“サフラン香る方々とトマトのスパゲティー オレンジのカンディートとコリアンダーのアクセント”です。
渦巻くように盛り付けられたスパゲティーの上に、皮付きのホウボウの身とフルーツトマトが乗っています。
白い器とのコントラストもあって、見た目がとにかく綺麗ですね~♪
■それではさっそく、スパゲティーを食べてみます。
むむむ、、、
これは、ウマ━━━(*´∀`*)o^∀^o)*´Д`*)━━━イ!!!!!!
まずやや細めのスパゲティは、ジャスト・アルデンテに茹でられているのに、しっかりと噛み応えがあって、噛むほどに小麦の風味と自然な甘味さえ感じる美味しいものです。
そこに魚のエキスがしっかり出た旨味たっぷりのトマトソースが纏っていて、さらに甘味たっぷりのフレッシュなフルーツトマト、甘味と酸味があるオレンジピール(カンディート)が味わいをより華やかに盛り立てます。
風味のアクセントに使ってあるコリアンダーも絶妙で、巧みにフレッシュ感を与えています。(コリアンダーが苦手な自分でも、まったく問題なく食べられるどころか、この使い方に賞賛の拍手です~♪)
全体として、風味、食感、味わいの広がりと変化があって、一口ごとに楽しくなる完成度の高い逸一品です~♪
【パン②】
■今日のパンが4種類と分かっていたので、最初から4種類食べてみるつもりで最初の2個を早めに食べ終わると、店員さんが籠で持って来てくれます。
残る2種類は全粒粉のパン(写真左)とライ麦パン(同右)ですが、こちらも両方ともけっこう美味しいですね。
全粒粉のパンも小麦の香りがしっかりしたもので、内側のふわっとした食感と自然な甘味が美点です。
一方、ライ麦パンは内側もパサパサせず、予想以上にしっとりしていますが、基本は素朴な味わいを楽しむパンです。
今日一番はセモリナ粉のパンで、二番は全粒粉のパンといったところでしょうか。
【メイン料理】
■次は、いよいよ今日の主役、“メイン料理”の登場です。
料理の名前はかなり長くて、“石垣島から取り寄せたもろみ豚を真空調理し旨味を閉じ込めました 爽やかな茄子のピューレとほろ苦いグレープフルーツのハーモニー”です。
簡単に言うと、“豚肩ロース 茄子のピューレとグレープフルーツソース フルーツトマトとペコロス添え”です。
(これでも十分に長いですね…^^;)
■それでは、豚肉をカットし、ナスのピューレとグレープフルーツソースを少量つけて食べてみます。
むむむ、、、
これも、ウマ━━━(*´∀`*)o^∀^o)*´Д`*)━━━イ!!!!!!
豚肉はとっても柔らかく、めちゃくちゃジューシーで、これならどんなソースを付けても美味しいでしょう。お肉側面の焦げ目も、ほどよく香ばしい風味を放っています。
お肉に纏うナスのピューレは、ナスの自然な甘味を感じるのに、独特な臭みやクセがまったくなく、スープか煮汁でのばしてあるのか、とにかく旨味たっぷりで、ただでさえ美味しい豚肉をさらなるご馳走へと昇華させています。
ナスのピューレには柑橘系のピール(カンディート)が入っていて食感にも変化が出ており、グレープフルーツソースと絡まることで、異なる甘味、風味、味わいの柑橘類が、絶品豚肉を引き立てていることになります。
全体としては、主役の豚肉も美味ですが、引き立てるソースの複雑にして意外性のあるアレンジに脱帽ですね~♪
【本日のデザート】
■最後の“本日のデザート”は、“レモンのタルト”です。
パイ生地の中にカスタードがあって、その上にメレンゲをのせて炙ったもので、それにレモンゼリーを添えたものです。
見た目にも涼しげで、とっても美味しそうです。
■見た目からすると、カスタード、メレンゲ、レモンゼリーそれぞれに甘味があって、食感や味わいのグラデーションを楽しむものなのかと思ったのですが、食べてみると全然違います。
カスタードはしっとりとした食感にそれなりの甘味があるのですが、メレンゲは味はほとんどなくふわっとした食感のみ楽しむもので、レモンゼリーはまったく甘味がなく超酸っぱいものなんです。
実は、この3つを同時に口に入れて初めて、甘さと酸っぱさがバランスする仕掛けになっているんですね。全体としても、さっぱりとして夏らしい美味しさです。
【プティフール】
■最後のコーヒーに合わせて、4種類の一口サイズの小菓子がやって来ます。色合いが綺麗ですね。
【コーヒー】
■今日は珍しく、アイスコーヒーではなくエスプレッソで締めてみます。
すると、このお店ではシングルとダブルがあるそうなので、びしっと濃厚なダブルをいただきます。美味しいですね~♪
■総括としては、見た目が綺麗なだけでなく、風味、食感、味わいに繊細さと複雑さがあり、上品な意外性で食べて楽しい料理を出してくれるイタリアンです。
野菜と果実を多用し、巧みなアレンジで、広がりのある風味、変化のある食感、繊細で奥行きのある立体的な味わいは、食べていてとにかく楽しくなってきます。全体としては、イタリアンよりはフレンチのイメージでしょうか。
丸ビル最上階の素晴らしい眺めと、気配りが行き届いた店員さんのサービスと合わせれば、高級イタリアンとして非常に満足度が高いお店です。
イタリアンというと、ここ最近ではイタリアンバルのように、どちらかというと豪快な料理とがぶ飲みワインをセットにしたようなお店が増えている中では、その逆方向にあるこのお店は、逆に存在価値が高まっている感じさえします。
ただ、普段使うにはやはりお値段が問題となるところで、今日のJRW価格4千円は素直にリーズナブルに感じますが、通常価格はランチで最低でも6千円超ですからね… ここまでくると、強力な選択肢が他にも出てきてしまう気がします。
奥様や彼女など、大事な人にとにかく良い気分で食事をしてもらうことを狙うような“ここ一番の時”に利用されることをおススメします~♪
ごちそうさまでした~!

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~アンティカ・オステリア・デル・ポンテ -Antica Osteria del Ponte- @丸の内
■今日は、丸の内でランチです。
毎年、夏のこの時期にカード会社の協賛で、プレミアムレストランをお得なプライスで楽しめる“ジャパン・レストラン・ウィーク”(以下、JRW)という企画が全国主要都市で開催されています。
今年は7月18日から8月6日まで、東京都だと157軒のレストランが参加していて、ランチの設定があれば2千円か3千円で楽しめます。
今日はグルメ友達のK君と事前に相談し、丸の内のイタリアンのお店にJRWの予約を入れて行ってみます。
■食べログで、大エリア区分“東京・日本橋”エリアの“イタリアン”人気順ランキングを見てみます。
(店名をクリックすると、過去の訪問時のブログ記事を参照できます。よかったら見てみて下さいね~♪)
第1位 【丸の内】 リゴレット・ワインアンドバー (イタリアン、スペイン料理、ワインバー)
第2位 【丸の内】 AW kitchen TOKYO・新丸ビル店 (イタリアン、ダイニングバー、バイキング)
第3位 【丸の内】 イル・ギオットーネ・丸の内店 (イタリアン) <未訪問>
第4位 【丸の内】 リストランテ・ヒロ・チェントロ・丸ビル店 (イタリアン) (訪問済みブログ未掲載) ☆
第5位 【東京駅】 ヒロ・プリモ (イタリアン、ワインバー)
第6位 【丸の内】 エッセンツァ (パスタ、イタリアン)
第6位 【三越前】 ケシキ (イタリアン、パスタ、ピザ) <未訪問>
第7位 【八重洲】 俺のイタリアン YAESU(イタリアン、バル・バール、居酒屋)(“俺のイタリアン GINZA”に訪問済み)
第9位 【三越前】 代官山ASO チェレステ・日本橋店 (イタリアン) <未訪問>
第10位 【丸の内】 アンティカ・オステリア・デル・ポンテ (イタリアン) <未訪問> ☆
このエリアは三菱がメンツをかける丸の内、三井がプライドをかける日本橋が含まれているため、高層ビルに入った高級店がずらりと並びますね。
上記リストのうちJRWに参加しているのは2店舗で、第4位の“リストランテ・ヒロ・チェントロ”には昨年の夏のJRWで訪問済みです。
今日はもう一つのお店、未訪問となっている第10位の“アンティカ・オステリア・デル・ポンテ”に行くことにします。

■“アンティカ・オステリア・デル・ポンテ”は、2002(平成14)年9月に新生・丸の内ビルディングの開業と同時にオープンした、イタリアンのお店です。
このお店の本店はイタリア・ミラノにあり、イタリアで2番目にミシュラン3ツ星を獲得したことで知られていて、このお店(東京店)は海外では唯一の支店となっています。
本店のオーナーシェフ・エツィオ・サンティン氏は、食料品販売業を営んでいたところ、独学で調理を習得し39歳でお店を開いた異色の人物で、ミラノを含むロンバルディア料理を基礎としながらもフレンチのプレゼンテーションを取り入れた独創的な料理を提供するんだそうです。

(お店のHPから拝借した、夜のメインダイニングの様子。昼は明るく白いイメージに対して、落ち着いた雰囲気です。)
東京店ではイタリア政府機関より、イタリア本国と同様の質の高いサービスと料理を提供しているという世界的認証(MOI)を受けているそうで、シェフや支配人にもイタリア人を配し、メニュー変更もその都度サンティン氏の監修の元行うなど、“本店同様のクオリティ”に徹底してこだわっているそうです。
なるほど。東京に居ながらにして、ミラノの3ツ星レストランのクオリティが楽しめるという寸法なんですね~♪
ちなみに、店舗運営自体は、㈱カーディナルという西洋各国料理・和食のレストランを展開する会社が行っていて、イタリアンの“サバティーニ・ディ・フィレンツェ”や“銀座 しゃぶ通”などのブランドも同社の運営となっています。

(通された部屋から見える外の様子。ちょうど東京駅の南半分が見える感じですね。)
■お店は、JR東京駅丸の内口の目の前の左側にある丸の内ビルディングの36階にあります。
お店に着いたのは、予約を入れた12:00ちょうどです。
白大理石造りの上品なエントランスを入ると、客席までのアプローチの両壁にはワインセラーが続き、メインダイニングの先の中規模個室に案内されます。
そこはテーブル4卓のみの明るい小部屋で、大きな窓からの自然光が明るく、白いテーブルクロスの上の料理が綺麗に映えそうです。他の卓はすべてアッパーミドルの女性2人連れです。
カンツォーネなどイタリアの音楽が静かに流れ、シンプルにしてゴージャスな雰囲気と合わせ、イタリアンな気分が盛り上がります。

■今日のランチコースは、予約をした“(JRW限定)プランツォ・ミラノ”(3,000円+税・サ=3,564円)です。
①最初のお愉しみ、②アミューズ、③パスタ料理、④メイン料理、⑤デザート、⑥コーヒー又は紅茶、⑦プティフールがセットになったものです。
通常のランチコースだと、“アンダンテ”(5,500円)、“デグスタシオン”(7,920円)、それ以上なので、お試しで来店するにはかなりお得です。
店員さんがやって来て、最初にアレルギー物質の有無を聞かれた後、飲み物を聞かれたので、ドリンクリストも見ないで「普通のお水で」と答えたところ、このお店では飲み物を注文しない場合、ミネラル代(660円)が掛かるんだそうです。
ガス入りかガスなしを選択できるので、ガス入りをもらいます。
※ただ、家に帰って店頭メニューの写真を見直してみると、意外で嬉しい発見が。おそらくですが、今日のJRW限定コースの料理の中身は、実は“アンダンテ”と同じものだったんです。なんかとっても得した気分になります~♪
【最初のお愉しみ】

■まず始めに、“最初のお愉しみ”として“リコッタチーズのプチシュー”が陶器製の白いスプーンに乗って出て来ます。
シューの中身には、トリュフとレモンを効かせたリコッタチーズが入っているんだそうです。
食べてみると、小さいので一瞬で終わってしまうのですが、チーズの旨味が口の中で広がる中に、トリュフの風味やかすかなレモンの酸味など微妙な変化が盛り込まれていて、もっと食べたくなる美味しいプチシューです。
【アミューズ】

■続いて“アミューズ”として“ニンジンのフラン”が出て来ます。
ニンジンの洋風茶碗蒸しの上に甘味のないクリームと生ハムが乗っていて、ナッツが散らしてあります。
食べてみると、ニンジンのフランはババロアのような食感で、ニンジンの自然の甘味がほんのり感じられます。
このフランとクリームだけだとアクセントがないところ、細く千切りにした生ハムの塩気、旨味、風味が加わると、一気に華やかな味わいに変化します。ナッツも食感と風味に絶妙なアクセントを加えています。
まるでフレンチのように、見た目が綺麗なだけでなく、風味、食感、味わいに広がりと複雑さがあって、トータルで美味しい一品です。
【パン①】

■パンは店員さんが籠に並べて持って来くるので、見ながら選択します。
この日のパンは、セモリナ粉のパン、ミルクパン、全粒粉のパン、ライ麦パンの4種類です。ほんのり温めてあるようです。
まずは、ミルクパン(写真左)セモリナ粉のパン(同右)をもらって食べてみると、どちらもかなり美味しいのですね。
ミルクパンは期待通りのオーソドックスな味ですが、セモリナ粉のパンは小麦の風味が豊かで自然な甘味があるかなり美味しいパンです。
【パスタ料理】

■さて、続いては“パスタ料理”の登場です。今日のコースの準主役級の一品ですね。
料理の名前は、“サフラン香る方々とトマトのスパゲティー オレンジのカンディートとコリアンダーのアクセント”です。
渦巻くように盛り付けられたスパゲティーの上に、皮付きのホウボウの身とフルーツトマトが乗っています。
白い器とのコントラストもあって、見た目がとにかく綺麗ですね~♪

■それではさっそく、スパゲティーを食べてみます。
むむむ、、、
これは、ウマ━━━(*´∀`*)o^∀^o)*´Д`*)━━━イ!!!!!!
まずやや細めのスパゲティは、ジャスト・アルデンテに茹でられているのに、しっかりと噛み応えがあって、噛むほどに小麦の風味と自然な甘味さえ感じる美味しいものです。
そこに魚のエキスがしっかり出た旨味たっぷりのトマトソースが纏っていて、さらに甘味たっぷりのフレッシュなフルーツトマト、甘味と酸味があるオレンジピール(カンディート)が味わいをより華やかに盛り立てます。
風味のアクセントに使ってあるコリアンダーも絶妙で、巧みにフレッシュ感を与えています。(コリアンダーが苦手な自分でも、まったく問題なく食べられるどころか、この使い方に賞賛の拍手です~♪)
全体として、風味、食感、味わいの広がりと変化があって、一口ごとに楽しくなる完成度の高い逸一品です~♪
【パン②】

■今日のパンが4種類と分かっていたので、最初から4種類食べてみるつもりで最初の2個を早めに食べ終わると、店員さんが籠で持って来てくれます。
残る2種類は全粒粉のパン(写真左)とライ麦パン(同右)ですが、こちらも両方ともけっこう美味しいですね。
全粒粉のパンも小麦の香りがしっかりしたもので、内側のふわっとした食感と自然な甘味が美点です。
一方、ライ麦パンは内側もパサパサせず、予想以上にしっとりしていますが、基本は素朴な味わいを楽しむパンです。
今日一番はセモリナ粉のパンで、二番は全粒粉のパンといったところでしょうか。
【メイン料理】

■次は、いよいよ今日の主役、“メイン料理”の登場です。
料理の名前はかなり長くて、“石垣島から取り寄せたもろみ豚を真空調理し旨味を閉じ込めました 爽やかな茄子のピューレとほろ苦いグレープフルーツのハーモニー”です。
簡単に言うと、“豚肩ロース 茄子のピューレとグレープフルーツソース フルーツトマトとペコロス添え”です。
(これでも十分に長いですね…^^;)

■それでは、豚肉をカットし、ナスのピューレとグレープフルーツソースを少量つけて食べてみます。
むむむ、、、
これも、ウマ━━━(*´∀`*)o^∀^o)*´Д`*)━━━イ!!!!!!
豚肉はとっても柔らかく、めちゃくちゃジューシーで、これならどんなソースを付けても美味しいでしょう。お肉側面の焦げ目も、ほどよく香ばしい風味を放っています。
お肉に纏うナスのピューレは、ナスの自然な甘味を感じるのに、独特な臭みやクセがまったくなく、スープか煮汁でのばしてあるのか、とにかく旨味たっぷりで、ただでさえ美味しい豚肉をさらなるご馳走へと昇華させています。
ナスのピューレには柑橘系のピール(カンディート)が入っていて食感にも変化が出ており、グレープフルーツソースと絡まることで、異なる甘味、風味、味わいの柑橘類が、絶品豚肉を引き立てていることになります。
全体としては、主役の豚肉も美味ですが、引き立てるソースの複雑にして意外性のあるアレンジに脱帽ですね~♪
【本日のデザート】

■最後の“本日のデザート”は、“レモンのタルト”です。
パイ生地の中にカスタードがあって、その上にメレンゲをのせて炙ったもので、それにレモンゼリーを添えたものです。
見た目にも涼しげで、とっても美味しそうです。

■見た目からすると、カスタード、メレンゲ、レモンゼリーそれぞれに甘味があって、食感や味わいのグラデーションを楽しむものなのかと思ったのですが、食べてみると全然違います。
カスタードはしっとりとした食感にそれなりの甘味があるのですが、メレンゲは味はほとんどなくふわっとした食感のみ楽しむもので、レモンゼリーはまったく甘味がなく超酸っぱいものなんです。
実は、この3つを同時に口に入れて初めて、甘さと酸っぱさがバランスする仕掛けになっているんですね。全体としても、さっぱりとして夏らしい美味しさです。
【プティフール】

■最後のコーヒーに合わせて、4種類の一口サイズの小菓子がやって来ます。色合いが綺麗ですね。
【コーヒー】

■今日は珍しく、アイスコーヒーではなくエスプレッソで締めてみます。
すると、このお店ではシングルとダブルがあるそうなので、びしっと濃厚なダブルをいただきます。美味しいですね~♪
■総括としては、見た目が綺麗なだけでなく、風味、食感、味わいに繊細さと複雑さがあり、上品な意外性で食べて楽しい料理を出してくれるイタリアンです。
野菜と果実を多用し、巧みなアレンジで、広がりのある風味、変化のある食感、繊細で奥行きのある立体的な味わいは、食べていてとにかく楽しくなってきます。全体としては、イタリアンよりはフレンチのイメージでしょうか。
丸ビル最上階の素晴らしい眺めと、気配りが行き届いた店員さんのサービスと合わせれば、高級イタリアンとして非常に満足度が高いお店です。
イタリアンというと、ここ最近ではイタリアンバルのように、どちらかというと豪快な料理とがぶ飲みワインをセットにしたようなお店が増えている中では、その逆方向にあるこのお店は、逆に存在価値が高まっている感じさえします。
ただ、普段使うにはやはりお値段が問題となるところで、今日のJRW価格4千円は素直にリーズナブルに感じますが、通常価格はランチで最低でも6千円超ですからね… ここまでくると、強力な選択肢が他にも出てきてしまう気がします。
奥様や彼女など、大事な人にとにかく良い気分で食事をしてもらうことを狙うような“ここ一番の時”に利用されることをおススメします~♪
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