狗不理包子@天津=中国十大料理店之一
『肉饅頭の起源、此処に有り~♪』
~狗不理包子@天津
■先週一週間、中国の天津に出張に行ってきました。
日本では、“天津丼”や“天津甘栗”などで馴染み深い地名ですが、本当のところはあまり知られていないようです。
日本の中華料理店では定番の“天津丼”は、正確には「広東料理の“芙蓉蟹肉”に、酢豚のあんをヒントにしたあんかけを掛けて、ご飯の上に載せたもの」で、実は天津とは何の関係もなく、天津の人に聞くとびっくりされます。
また、“天津甘栗”についても、天津は栗の産地ではないので、現地人には怪訝な顔をされます。昔、天津港から輸入した“支那栗”が多かったという理由のようです。
意外と知っているようで、全然知らないんですよね。(もちろん、自分も知りませんでした~ヾ(;´▽`A``)
■逆に、中国人なら誰もが知っている天津の名物料理は、日本人には知られていないんです。
天津の名物料理といえば“包子”、つまり色んな具材を使った饅頭です。
今日は、天津=包子と言われる所以となった老舗料理店“狗不理包子(ゴウブリパオズ)”をご紹介します。

(ド派手な電飾が付いた巨大な店舗。お客はおおむね上流階級で、黒色のBMW、Audiが店前に並べられています。)
■このお店は、創業が1858年と、150年以上の歴史があります(さすが中国~)。
中国語がお分かりになる方からすると、店名が何か変だと思われるかもしれません。
“狗”は“犬”、“不理”は“相手にしない”という意味なので、
“狗不理”=“犬が相手にしない”! ≒“犬も食わない”? ≒“美味しくない”~???

(入口を入ってすぐにあるモニュメント(?!)。国慶節前なので、贈答品販売コーナーが設置されています。)
■実はそういう意味ではなくて、創業店主のあだ名が“狗”、その人が饅頭作りに熱中するあまり、お客と話をしないので、“狗が(お客の)相手をしない”=“狗不理”なんだそうです。
この饅頭を、西太后が食べ、絶賛したことから、店名が中国全土に広がったとされています。
店名の由来のストーリーは、中国人なら多くの人が知っているそうです。そのぐらい中国中に知られています。
2006年には、中国政府が認定する“中国十大料理店の一つ”に指定されています。

(3人で訪問したため個室は使えず、4階の一般部屋にていただきます。お客さんは経済的余裕のある皆さんです。)
■現在は、天津だけではなく、中国北方を中心に、中国全土にチェーン展開しています。
そして、今年の6月にとうとう日本にも進出してきて、その1号店がなんと池袋(!)にオープンしました。
西武百貨店のレストラン街にあるそうなので、近いうちに訪問してみたいと思います。
池袋店では、店名自体、日本人にほとんど知られていないため、お店の歴史をビデオで流しているんだそうです。
それでは、天津の“狗不理包子”を、写真を中心にレポートしてみます~♪
■まずは前半戦です。中華料理は“冷菜”からスタートし、主菜として野菜とお肉を一品ずつ、最後に主食類たる“包子”を食べる計画で注文します。
【ハルビン・ビール】

まずは、ビールで乾杯です~!アルコール3.6%で、日本人には、ちょっと水っぽいでしょうか。
【豚肉とナッツのにこごり】

こちらは前菜で、豚肉やニンジンなどの野菜、ナッツなどを“にこごり”のように固めたもの。醤油ベースのたれをつけていただきます。
【牛肉と獅子唐の炒めもの】

牛肉と獅子唐を甘辛に炒めたもの。牛肉は柔らかく日本人好みの味付けで美味しいです。獅子唐はホントに辛い!
【野菜炒め】

塩と油であっさりと炒めた野菜。強火で短時間で炒めたようで、野菜がシャキシャキ、プリプリです。
【狗不理包子・第1弾】

“包子”は、ベーシックな豚肉饅頭を含め、9種類のバリエーションがあります。
ここでしか食べられなさそうな、珍しい変わったものから注文します。
まずは、最下段の“ホタテ貝柱”“蟹肉”“味付き豚肉”、中段の“海老ニラ”“混合野菜”の5種類を選びます。

このお店では、饅頭が1つの蒸篭に1個載せて出てくるんですね。
注文した5種類が運ばれてきましたが、どれがどれだか分かりません。
次から次へと食べてみます。饅頭の皮は、味、食べ応え、食感いずれもが、日本の肉饅頭とほぼ同じです。
餡の具材はどれも個性的ですが、日本人にも食べやすく、美味しいです~♪
写真を撮っていると、ウエイトレスが何か言ってきました。(↓つづく)

蒸篭を重ねるように言って来ています。なんででしょう~?
実は、ミニ蒸篭を横に並べると、すぐに冷めて乾燥するので、そうならないよう食べるまでは重ねて置け!と言っていたんですね。
なるほどです~♪
■ここまで一通り食べたのですが、まだ食べられそうだったので、後半戦の注文をしちゃいます!
ただ、この判断が、実は大失敗であることが後で分かるのですが…
【北京ビール】

ビールを追加投入します。銘柄を変えて“北京”です。アルコール3.1%でさらに水っぽい感じです…
【トンポーロー】

いわゆる“トンポーロー”です。味付けは、醤油が濃い目で、ちょっと甘く、日本人好みの味付け。これは美味です!
【狗不理包子・第2弾】

注文時に各人お腹と相談して、メニュー最上段の“豚肉・海老・なまこ”、“牛肉”、中段の“豚肉・香味野菜”の3種類の“包子”を注文することに。
ただ、出てくるのを待っている間に、どんどんお腹が膨れてきて、出てきた頃には満腹に。苦しい…
でも、せっかくなので、食べてみます。どれも、けっこう美味しいですね~♪
【松茸スープ】

メニューの解説を読むと、「キノコ類の王様、松茸云々」と書いてあったので、日本の“松茸土瓶蒸し”のようなスープをイメージして注文。
ただ、出てきたものは、風味も味も日本でいう“松茸”とは全く違います。ちょいと残念…
■総括としては、料理も、メインの饅頭も、日本人の舌に合う美味しい中華料理です。
ただ、美味しい小龍包のように、「おっ!」と驚くような感動はありません。
やはり、中国で美味しいものがなかった時代に美味しいものを出していた、というネームバリューが大きいんでしょうね。
そうは言いながらも、もし天津に行く機会があれば、訪問してみる価値は十分にあると思います。
ごちそうさまでした~!
【おまけ】

■飛行機は羽田・北京便を利用したので、帰りは北京まで戻る必要があります。
タクシーで行ってもいいのですが、少なくとも2時間はかかるし、渋滞があるかもしれません。
そこで、禁断の“中国版新幹線”を利用してみます。かつては特急列車で75分かかった天津・北京間を、わずか30分でつなぎます。
事故が起こるかどうかは、宝くじが当たるぐらいの確率だと、自分に言い聞かせて乗り込みます。
乗ってみると、とっても綺麗で静か。快適度合いは、日本の新幹線と変わりません。
最高時速は290km/hと表示されていたのですが、開業当初、中国鉄道省が発表していた営業最高速度は350kmだったことからすると、新幹線事故を受けて、スピードを控え目にしているのかもしれません。
こちらも、意外とおススメです~♪
お読みいただいてありがとうございます~!
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~狗不理包子@天津
■先週一週間、中国の天津に出張に行ってきました。
日本では、“天津丼”や“天津甘栗”などで馴染み深い地名ですが、本当のところはあまり知られていないようです。
日本の中華料理店では定番の“天津丼”は、正確には「広東料理の“芙蓉蟹肉”に、酢豚のあんをヒントにしたあんかけを掛けて、ご飯の上に載せたもの」で、実は天津とは何の関係もなく、天津の人に聞くとびっくりされます。
また、“天津甘栗”についても、天津は栗の産地ではないので、現地人には怪訝な顔をされます。昔、天津港から輸入した“支那栗”が多かったという理由のようです。
意外と知っているようで、全然知らないんですよね。(もちろん、自分も知りませんでした~ヾ(;´▽`A``)
■逆に、中国人なら誰もが知っている天津の名物料理は、日本人には知られていないんです。
天津の名物料理といえば“包子”、つまり色んな具材を使った饅頭です。
今日は、天津=包子と言われる所以となった老舗料理店“狗不理包子(ゴウブリパオズ)”をご紹介します。

(ド派手な電飾が付いた巨大な店舗。お客はおおむね上流階級で、黒色のBMW、Audiが店前に並べられています。)
■このお店は、創業が1858年と、150年以上の歴史があります(さすが中国~)。
中国語がお分かりになる方からすると、店名が何か変だと思われるかもしれません。
“狗”は“犬”、“不理”は“相手にしない”という意味なので、
“狗不理”=“犬が相手にしない”! ≒“犬も食わない”? ≒“美味しくない”~???

(入口を入ってすぐにあるモニュメント(?!)。国慶節前なので、贈答品販売コーナーが設置されています。)
■実はそういう意味ではなくて、創業店主のあだ名が“狗”、その人が饅頭作りに熱中するあまり、お客と話をしないので、“狗が(お客の)相手をしない”=“狗不理”なんだそうです。
この饅頭を、西太后が食べ、絶賛したことから、店名が中国全土に広がったとされています。
店名の由来のストーリーは、中国人なら多くの人が知っているそうです。そのぐらい中国中に知られています。
2006年には、中国政府が認定する“中国十大料理店の一つ”に指定されています。

(3人で訪問したため個室は使えず、4階の一般部屋にていただきます。お客さんは経済的余裕のある皆さんです。)
■現在は、天津だけではなく、中国北方を中心に、中国全土にチェーン展開しています。
そして、今年の6月にとうとう日本にも進出してきて、その1号店がなんと池袋(!)にオープンしました。
西武百貨店のレストラン街にあるそうなので、近いうちに訪問してみたいと思います。
池袋店では、店名自体、日本人にほとんど知られていないため、お店の歴史をビデオで流しているんだそうです。
それでは、天津の“狗不理包子”を、写真を中心にレポートしてみます~♪
■まずは前半戦です。中華料理は“冷菜”からスタートし、主菜として野菜とお肉を一品ずつ、最後に主食類たる“包子”を食べる計画で注文します。
【ハルビン・ビール】

まずは、ビールで乾杯です~!アルコール3.6%で、日本人には、ちょっと水っぽいでしょうか。
【豚肉とナッツのにこごり】

こちらは前菜で、豚肉やニンジンなどの野菜、ナッツなどを“にこごり”のように固めたもの。醤油ベースのたれをつけていただきます。
【牛肉と獅子唐の炒めもの】

牛肉と獅子唐を甘辛に炒めたもの。牛肉は柔らかく日本人好みの味付けで美味しいです。獅子唐はホントに辛い!
【野菜炒め】

塩と油であっさりと炒めた野菜。強火で短時間で炒めたようで、野菜がシャキシャキ、プリプリです。
【狗不理包子・第1弾】

“包子”は、ベーシックな豚肉饅頭を含め、9種類のバリエーションがあります。
ここでしか食べられなさそうな、珍しい変わったものから注文します。
まずは、最下段の“ホタテ貝柱”“蟹肉”“味付き豚肉”、中段の“海老ニラ”“混合野菜”の5種類を選びます。

このお店では、饅頭が1つの蒸篭に1個載せて出てくるんですね。
注文した5種類が運ばれてきましたが、どれがどれだか分かりません。
次から次へと食べてみます。饅頭の皮は、味、食べ応え、食感いずれもが、日本の肉饅頭とほぼ同じです。
餡の具材はどれも個性的ですが、日本人にも食べやすく、美味しいです~♪
写真を撮っていると、ウエイトレスが何か言ってきました。(↓つづく)

蒸篭を重ねるように言って来ています。なんででしょう~?
実は、ミニ蒸篭を横に並べると、すぐに冷めて乾燥するので、そうならないよう食べるまでは重ねて置け!と言っていたんですね。
なるほどです~♪
■ここまで一通り食べたのですが、まだ食べられそうだったので、後半戦の注文をしちゃいます!
ただ、この判断が、実は大失敗であることが後で分かるのですが…
【北京ビール】

ビールを追加投入します。銘柄を変えて“北京”です。アルコール3.1%でさらに水っぽい感じです…
【トンポーロー】

いわゆる“トンポーロー”です。味付けは、醤油が濃い目で、ちょっと甘く、日本人好みの味付け。これは美味です!
【狗不理包子・第2弾】

注文時に各人お腹と相談して、メニュー最上段の“豚肉・海老・なまこ”、“牛肉”、中段の“豚肉・香味野菜”の3種類の“包子”を注文することに。
ただ、出てくるのを待っている間に、どんどんお腹が膨れてきて、出てきた頃には満腹に。苦しい…
でも、せっかくなので、食べてみます。どれも、けっこう美味しいですね~♪
【松茸スープ】

メニューの解説を読むと、「キノコ類の王様、松茸云々」と書いてあったので、日本の“松茸土瓶蒸し”のようなスープをイメージして注文。
ただ、出てきたものは、風味も味も日本でいう“松茸”とは全く違います。ちょいと残念…
■総括としては、料理も、メインの饅頭も、日本人の舌に合う美味しい中華料理です。
ただ、美味しい小龍包のように、「おっ!」と驚くような感動はありません。
やはり、中国で美味しいものがなかった時代に美味しいものを出していた、というネームバリューが大きいんでしょうね。
そうは言いながらも、もし天津に行く機会があれば、訪問してみる価値は十分にあると思います。
ごちそうさまでした~!
【おまけ】

■飛行機は羽田・北京便を利用したので、帰りは北京まで戻る必要があります。
タクシーで行ってもいいのですが、少なくとも2時間はかかるし、渋滞があるかもしれません。
そこで、禁断の“中国版新幹線”を利用してみます。かつては特急列車で75分かかった天津・北京間を、わずか30分でつなぎます。
事故が起こるかどうかは、宝くじが当たるぐらいの確率だと、自分に言い聞かせて乗り込みます。
乗ってみると、とっても綺麗で静か。快適度合いは、日本の新幹線と変わりません。
最高時速は290km/hと表示されていたのですが、開業当初、中国鉄道省が発表していた営業最高速度は350kmだったことからすると、新幹線事故を受けて、スピードを控え目にしているのかもしれません。
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