明治の情緒を今に伝える“鳥すきやき”の老舗名店@淡路町=ぼたん
『百年愛され続けている“鳥すきやき”の老舗~♪』
~鳥すきやき ぼたん @淡路町
■今日は、2013年の最終出勤日、仕事納めの日なので、グルメ友達のK君とグルメ納めです。
お昼から飲むので、ランチとディナーが分かれていない、昼夜通し営業のゆっくりできるお店を探す必要があります。
そこで思い付いたのが、前々から行きたいと思っていた、とある和食の老舗です。
■食べログで、大エリア区分“秋葉原・神田・水道橋”エリアの“和食”人気順ランキングから、創業50年以上のお店をピックアップしてみます。
(店名をクリックすると、過去の訪問時のブログ記事を参照できます。よかったら見てみて下さいね~♪)
第1位 【淡 路 町】 神田まつや (そば、天ぷら、日本酒) [1884(明治17)年創業・129年]
第2位 【神 田】 室町砂場 (そば、天ぷら) [1869(明治2)年創業・144年]
第3位 【神 田】 神田きくかわ (うなぎ) [1947(昭和22)年創業・66年]
第4位 【御茶ノ水】 明神下 神田川 (うなぎ) [1805(文化2)年創業・208年] <未訪問>
第5位 【神 保 町】 山の上・本店 (天ぷら、ふぐ、懐石・会席料理) [1954(昭和29)年創業・59年] <未訪問>
第6位 【水 道 橋】 かつ吉・水道橋店 (とんかつ、ステーキ、豚しゃぶ) [1962(昭和37)年創業・51年]
第7位 【淡 路 町】 いせ源 本館 (あんこう、鍋) [1830(文政13)年創業・183年]
第8位 【淡 路 町】 ぼたん (すき焼き、鳥料理) [1897(明治30)年創業・116年] <未訪問>
第9位 【淡 路 町】 とんかつ万平 (とんかつ、ハンバーグ、定食・食堂) [1950(昭和25)年創業・63年]
第10位 【神 田】 伊勢本店 (鳥料理、親子丼、焼鳥) [1945(昭和20)年創業・68年]
ちょっと面白いランキングを作ってみました。こう並べてみると、錚々たる老舗名店が並びますね。
このエリアは江戸時代から文化の中心地であったので、東京の中でも自然と創業百年を越えるスーパー老舗の割合が高くなります。
今日のターゲットは、上記未訪問店の中から選んだ、第8位の“ぼたん”です。

■“ぼたん”は、1897(明治30)年頃に開業した、創業116年ほどになる“鳥すき焼き”の専門店です。
お店の名前の由来は、花の“ぼたん”ではなく、なんと洋服の“ボタン”から取っているそうです。
創業当時の明治中期は着物から洋服へ移り変わる時期で、お店のある神田須田町周辺には繊維問屋が軒を連ねていたことから、洋服のボタンの美しさをお店の名前としたんだそうです。とってもユニークですね~♪
グルメ文豪の池波正太郎先生も、隣りの“いせ源 本館”とともに贔屓にしていたお店なんだそうです。

■“ぐるなび”におけるお店の自己紹介は次のとおりとなっています。
***********************************************
【明治30年頃より営業の老舗】
鳥すきやき一筋に、明治30年頃より営業を続けております。未だにガスを使わず『備長炭』と『鉄鍋』で昔ながらの味を落とさぬよう、心がけて参りました。神田の一角にあり、戦災をまぬがれた昭和初期の建物。ぶらり歩くだけで、歴史を感じられます。
***********************************************
ここでも紹介されている建物は、関東大震災後に建てられたもので、戦災を逃れ、現在では“都選定歴史的建造物”となっています。
この近所にある“いせ源 本館”といい、“神田まつや”といい、戦災を逃れたおかげで、今でも明治のいい風情を残しています。
(そう考えると、“かんだ やぶそば”の火災は、すごく残念ですね…)

■お店は、東京メトロ丸ノ内線・淡路町駅の真上にある淡路町交差点から行くと、南北に伸びる外堀通りを50m北上し、二つ目の右折路を右折し、100m進んだ右手にあります。徒歩3分です。
お店に着いたのは、12:50ごろです。
ガラス引き戸を開けお店に入ると、正面にガラス張りの和風箱庭が目に入り、店内は木材を多用した昔ながらの日本家屋の風景が広がります。
玄関にはちゃんと下足番の方がいらっしゃって、靴を脱いでその方に預け、たたきを上がります。

■建物は2階建てで、1階、2階合わせて120人収容できるそうですが、少なくとも1階は大小いくつかの和室に分かれていて、相部屋で食事をする形になっています。
4人以上でないと予約できないということで、予約なしで訪問したのですが、今日は予約でほとんどの席が埋まっているそうです。
廊下の通りすがりにいろんな部屋をちらっと見てみると、仕事仲間と忘年会や納会といった雰囲気の団体が多いようです。
我々もそうですが、一年の締めくくりに、ぱぁ~っと気前良く食べて飲んじゃおうという人に選ばれるお店なんですね。

■我々は、小団体が2、3組ほど入れそうな和室に通されます。ざぶとんの枚数からすると、通常利用で6~12人の部屋です。
朱塗りの机が小さく低いので、部屋は広く見えます。内装の造りと合わせて、レトロな良い感じの雰囲気を醸し出していますね。

(こちらの写真は、食べログ投稿者の方から拝借したもので、訪問時はこれを見ないで注文をしています。)
■メニューは、特にお品書きを渡されなかったので、今回は“胆試し状態”で食事をスタートします。
我々は席に座ると、何も注文していないのに、すぐに“鳥すき焼き”二人前が運ばれてきます。
ただ事前調査で、鳥すき一人前が7,000円前後ということだけは分かっています(後で分かった値段は一人前6,700円)。
【まずはビールで乾杯~!】(後で分かった値段は一本600円)

■メニューリストがないので、仲居さんにビールについて聞くと、瓶ビールのみで生ビールはなく、銘柄もキリンラガーのみとのことです。
自分もK君も、ビールには全くこだわりがないので、(値段は分かりませんが)キリンラガーを素直にもらいます。
ぐびっ、ぐびっ、ぐびっ、ぷは~! ヾ(*´∀`*)ノ
一年間の締めくくりのビールは、いつもに増して美味しく感じますね~♪

■こちらは、お通しの“まぐろの角煮”です。味がしっかり染みていて、ビールに合います~♪ ヾ(*´∀`*)ノ
【鳥すき焼き一式】

■ビールを持ってくるのと同時に、熟練の仲居さんが慣れた手つきで“鳥すきやき”の準備をてきぱき進めます。
写真は、すでに鍋の第1ラウンド目をセットした後の“鳥すき焼き一式”です。
鶏肉などの具材2皿と、追加用の卵(一人一個)、追加用の割下とダシです。
割下は味を濃くするため、ダシは味を薄めるために使うようです。(仲居さんは、ダシのことをなぜか“水”と呼でいます。)

■こちらのお皿には、鳥胸肉、鳥腿肉、砂肝、ハツなどの鳥肉と、白ネギ、白滝が乗っています。
すでに半分ぐらいの具材を、第一ラウンド目のお鍋に投入済みです。

■こちらのお皿には、鶏ミンチ、白ネギ、白滝、焼き豆腐が乗っています。
もともとは、鶏ミンチは一塊だったのですが、仲居さんがあっという間に一口大の煮やすい大きさに分断してくれます。
【第1ラウンド】

■こちらが、仲居さんが速攻でセットしてくれた、第1ラウンド目のお鍋です。
鍋自体は、15cm四方ぐらいの小さな鉄鍋で、昔からこの鉄鍋を備長炭で加熱するのがこのお店のこだわりです。

■仲居さんに、鶏胸肉や鶏腿肉は、色が白くなったら硬くならないうちに引き上げるように指示されます。
鍋が煮えるのを見ながら、タイミングを逃さぬように引き上げます。割下の甘い香りが立ち込めて、鼻腔をくすぐります~♪

■それでは、さっそく鶏胸肉、鶏腿肉から食べてみます。
むむむ、、、
これは、ウマ━━━(*´∀`*)o^∀^o)*´Д`*)━━━い!!!!!!
すき焼き味の割下で煮た、ちょっと硬い鶏肉をイメージしたのですが、硬いどころか、めちゃくちゃ柔らかいんです。
しかも、見た目から新鮮な鶏肉は、朝締めでしょうか、噛むほどに旨味が溢れ出てきます。部位ごとに歯応えや旨味のニュアンスが違うところも楽しいですね。
割下の味は醤油はしっかり目で、甘さも強め。これが鶏肉とぴったり合っていて、味付けの完成度の高さに、さすが老舗の味と納得させられます。
【第2ラウンド】

■第2ラウンドは、鶏ひき肉中心に具材を盛り付けていきます。(綺麗に盛り付けをした“鍋奉行”は自分です~♪)

■「鶏ひき肉はある程度火が通ったら、崩れないよう気を付けて上下ひっくり返して」という仲居さんの指示を守ります。

■それでは、具材を一通り引き上げ、鶏ひき肉からたべてみます。
むむむ、、、
これも、ウマ━━━(*´∀`*)o^∀^o)*´Д`*)━━━い!!!!!!
胸肉・腿肉は歯応えや滲み出る旨味を味わうものですが、さすが鶏ひき肉は、噛まずとも旨味がダイレクトに味える感じですね。
割下の染み具合もしっかりしていて、ひき肉のかたまり1個で白ご飯が1膳食べられそうです~♪
また、旨味のニュアンスと噛み応えの違いは、胸肉、腿肉、砂肝、ハツ、ひき肉と、当然ながらまったく違うので、一口ごとに違いを認識しながら味わうと、楽しさが格段にアップします。
【日本酒投入~!】(後で分かった値段は一本900円)

■このお店では、昔から日本酒は“櫻正宗”だけなんだそうです。
仲居さんによると、ちょっと前まではアルコールはキリンラガーと櫻正宗のみで、焼酎すら置いていなかったそうです。
でも、今では一番出るお酒が焼酎なんだそうで、給仕をしながらそんな話をしてくれます。
注文の品は、“櫻正宗 本醸造(冷酒)”で、冷やでも骨太な味わいが、味濃い目の“鳥すき”に合っています~♪
【第3ラウンド】

■“鳥すきやき”二人前で、基本4ラウンド、盛り付け具合によっては5ラウンドはできそうです。
なので、最初は小さな鉄鍋と具材のお皿2皿で足りるか心配でしたが、ビールやお酒を飲まずとも、十分にお腹いっぱいになる量があります。

■普通の牛肉のすき焼きもそうですが、脇役の具材の役割も大事ですよね。
“鳥すきやき”でも、脇役は白ネギ、白滝、焼き豆腐と、普通のすき焼きとほぼ同じですが、鶏肉の合間に食べる脇役がアクセントになって、主役が引き立つ感じがします。
【最終ラウンド】

■仲居さんがご飯を白木のお櫃に入れて持って来て、お茶碗によそってくれます。そして、“一番美味しい食べ方”を指南してくれます。
まず鳥すきを浸けていた玉子をご飯の上から掛け、その後、鉄鍋の汁を上から掛けるというものです。
ちょっと見た目は悪いのですが、実際に食べてみると、
めっちゃ、ウマ━━━(*´∀`*)o^∀^o)*´Д`*)━━━い!!!!!!
普通に言うと“玉子掛けご飯”というか“割下掛けご飯”といったところですが、鉄鍋の割下に鶏肉類の旨味が出ているようで、イメージの倍以上の美味しさです。

■仲居さんが「若いんだから、もっと食べて!」と嬉しい社交辞令を言って、我々にお櫃のご飯の完食を促します。
久しぶりに言われた台詞に、自分もK君も頑張ってしまい、満腹のところ、二杯目をお替りしてしまいます。
それでも、美味しいのでさくっと簡単に食べ切ってしまいます。(年末年始は食事制限ですね~♪(^_^;))
【食後の果物】

■食後の果物として、大きなみかんが出てきます。
甘くて食べ応えのある美味しいみかんなのですが、ご飯をがっつり食べた後なので、けっこう苦しいですね~♪
ちなみに仲居さんによると、夏場はメロンが出てくるそうで、またご飯をがっつり食べたい時は事前に果物キャンセルもできるそうです。
■総括としては、明治の情緒を感じる伝統的日本家屋で、他では見掛けない名物“鳥すきやき”を味わえる老舗の名店です。
新鮮な鶏肉と完成度の高い割下が食べものとしても魅力のベースで、お店が百年こだわってきただけあってしっかりしています。
ただ、このお店の場合、座敷の雰囲気とか仲居さんのサービスなど、すべて含めてワン・パッケージで“老舗の味わい”を楽しめるところが最大の魅力です。
お値段的にはそれなりにするので、頻繁に通うのは難しそうですが、大事な人との話題作りや思い出作りには良いお店だと思います。
明治の情緒を感じるアミューズメント・レストランで食事をするつもりで訪問されることをおススメします~♪
ごちそうさまでした~!
お読みいただいてありがとうございます~!
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~鳥すきやき ぼたん @淡路町
■今日は、2013年の最終出勤日、仕事納めの日なので、グルメ友達のK君とグルメ納めです。
お昼から飲むので、ランチとディナーが分かれていない、昼夜通し営業のゆっくりできるお店を探す必要があります。
そこで思い付いたのが、前々から行きたいと思っていた、とある和食の老舗です。
■食べログで、大エリア区分“秋葉原・神田・水道橋”エリアの“和食”人気順ランキングから、創業50年以上のお店をピックアップしてみます。
(店名をクリックすると、過去の訪問時のブログ記事を参照できます。よかったら見てみて下さいね~♪)
第1位 【淡 路 町】 神田まつや (そば、天ぷら、日本酒) [1884(明治17)年創業・129年]
第2位 【神 田】 室町砂場 (そば、天ぷら) [1869(明治2)年創業・144年]
第3位 【神 田】 神田きくかわ (うなぎ) [1947(昭和22)年創業・66年]
第4位 【御茶ノ水】 明神下 神田川 (うなぎ) [1805(文化2)年創業・208年] <未訪問>
第5位 【神 保 町】 山の上・本店 (天ぷら、ふぐ、懐石・会席料理) [1954(昭和29)年創業・59年] <未訪問>
第6位 【水 道 橋】 かつ吉・水道橋店 (とんかつ、ステーキ、豚しゃぶ) [1962(昭和37)年創業・51年]
第7位 【淡 路 町】 いせ源 本館 (あんこう、鍋) [1830(文政13)年創業・183年]
第8位 【淡 路 町】 ぼたん (すき焼き、鳥料理) [1897(明治30)年創業・116年] <未訪問>
第9位 【淡 路 町】 とんかつ万平 (とんかつ、ハンバーグ、定食・食堂) [1950(昭和25)年創業・63年]
第10位 【神 田】 伊勢本店 (鳥料理、親子丼、焼鳥) [1945(昭和20)年創業・68年]
ちょっと面白いランキングを作ってみました。こう並べてみると、錚々たる老舗名店が並びますね。
このエリアは江戸時代から文化の中心地であったので、東京の中でも自然と創業百年を越えるスーパー老舗の割合が高くなります。
今日のターゲットは、上記未訪問店の中から選んだ、第8位の“ぼたん”です。

■“ぼたん”は、1897(明治30)年頃に開業した、創業116年ほどになる“鳥すき焼き”の専門店です。
お店の名前の由来は、花の“ぼたん”ではなく、なんと洋服の“ボタン”から取っているそうです。
創業当時の明治中期は着物から洋服へ移り変わる時期で、お店のある神田須田町周辺には繊維問屋が軒を連ねていたことから、洋服のボタンの美しさをお店の名前としたんだそうです。とってもユニークですね~♪
グルメ文豪の池波正太郎先生も、隣りの“いせ源 本館”とともに贔屓にしていたお店なんだそうです。

■“ぐるなび”におけるお店の自己紹介は次のとおりとなっています。
***********************************************
【明治30年頃より営業の老舗】
鳥すきやき一筋に、明治30年頃より営業を続けております。未だにガスを使わず『備長炭』と『鉄鍋』で昔ながらの味を落とさぬよう、心がけて参りました。神田の一角にあり、戦災をまぬがれた昭和初期の建物。ぶらり歩くだけで、歴史を感じられます。
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ここでも紹介されている建物は、関東大震災後に建てられたもので、戦災を逃れ、現在では“都選定歴史的建造物”となっています。
この近所にある“いせ源 本館”といい、“神田まつや”といい、戦災を逃れたおかげで、今でも明治のいい風情を残しています。
(そう考えると、“かんだ やぶそば”の火災は、すごく残念ですね…)

■お店は、東京メトロ丸ノ内線・淡路町駅の真上にある淡路町交差点から行くと、南北に伸びる外堀通りを50m北上し、二つ目の右折路を右折し、100m進んだ右手にあります。徒歩3分です。
お店に着いたのは、12:50ごろです。
ガラス引き戸を開けお店に入ると、正面にガラス張りの和風箱庭が目に入り、店内は木材を多用した昔ながらの日本家屋の風景が広がります。
玄関にはちゃんと下足番の方がいらっしゃって、靴を脱いでその方に預け、たたきを上がります。

■建物は2階建てで、1階、2階合わせて120人収容できるそうですが、少なくとも1階は大小いくつかの和室に分かれていて、相部屋で食事をする形になっています。
4人以上でないと予約できないということで、予約なしで訪問したのですが、今日は予約でほとんどの席が埋まっているそうです。
廊下の通りすがりにいろんな部屋をちらっと見てみると、仕事仲間と忘年会や納会といった雰囲気の団体が多いようです。
我々もそうですが、一年の締めくくりに、ぱぁ~っと気前良く食べて飲んじゃおうという人に選ばれるお店なんですね。

■我々は、小団体が2、3組ほど入れそうな和室に通されます。ざぶとんの枚数からすると、通常利用で6~12人の部屋です。
朱塗りの机が小さく低いので、部屋は広く見えます。内装の造りと合わせて、レトロな良い感じの雰囲気を醸し出していますね。

(こちらの写真は、食べログ投稿者の方から拝借したもので、訪問時はこれを見ないで注文をしています。)
■メニューは、特にお品書きを渡されなかったので、今回は“胆試し状態”で食事をスタートします。
我々は席に座ると、何も注文していないのに、すぐに“鳥すき焼き”二人前が運ばれてきます。
ただ事前調査で、鳥すき一人前が7,000円前後ということだけは分かっています(後で分かった値段は一人前6,700円)。
【まずはビールで乾杯~!】(後で分かった値段は一本600円)

■メニューリストがないので、仲居さんにビールについて聞くと、瓶ビールのみで生ビールはなく、銘柄もキリンラガーのみとのことです。
自分もK君も、ビールには全くこだわりがないので、(値段は分かりませんが)キリンラガーを素直にもらいます。
ぐびっ、ぐびっ、ぐびっ、ぷは~! ヾ(*´∀`*)ノ
一年間の締めくくりのビールは、いつもに増して美味しく感じますね~♪

■こちらは、お通しの“まぐろの角煮”です。味がしっかり染みていて、ビールに合います~♪ ヾ(*´∀`*)ノ
【鳥すき焼き一式】

■ビールを持ってくるのと同時に、熟練の仲居さんが慣れた手つきで“鳥すきやき”の準備をてきぱき進めます。
写真は、すでに鍋の第1ラウンド目をセットした後の“鳥すき焼き一式”です。
鶏肉などの具材2皿と、追加用の卵(一人一個)、追加用の割下とダシです。
割下は味を濃くするため、ダシは味を薄めるために使うようです。(仲居さんは、ダシのことをなぜか“水”と呼でいます。)

■こちらのお皿には、鳥胸肉、鳥腿肉、砂肝、ハツなどの鳥肉と、白ネギ、白滝が乗っています。
すでに半分ぐらいの具材を、第一ラウンド目のお鍋に投入済みです。

■こちらのお皿には、鶏ミンチ、白ネギ、白滝、焼き豆腐が乗っています。
もともとは、鶏ミンチは一塊だったのですが、仲居さんがあっという間に一口大の煮やすい大きさに分断してくれます。
【第1ラウンド】

■こちらが、仲居さんが速攻でセットしてくれた、第1ラウンド目のお鍋です。
鍋自体は、15cm四方ぐらいの小さな鉄鍋で、昔からこの鉄鍋を備長炭で加熱するのがこのお店のこだわりです。

■仲居さんに、鶏胸肉や鶏腿肉は、色が白くなったら硬くならないうちに引き上げるように指示されます。
鍋が煮えるのを見ながら、タイミングを逃さぬように引き上げます。割下の甘い香りが立ち込めて、鼻腔をくすぐります~♪

■それでは、さっそく鶏胸肉、鶏腿肉から食べてみます。
むむむ、、、
これは、ウマ━━━(*´∀`*)o^∀^o)*´Д`*)━━━い!!!!!!
すき焼き味の割下で煮た、ちょっと硬い鶏肉をイメージしたのですが、硬いどころか、めちゃくちゃ柔らかいんです。
しかも、見た目から新鮮な鶏肉は、朝締めでしょうか、噛むほどに旨味が溢れ出てきます。部位ごとに歯応えや旨味のニュアンスが違うところも楽しいですね。
割下の味は醤油はしっかり目で、甘さも強め。これが鶏肉とぴったり合っていて、味付けの完成度の高さに、さすが老舗の味と納得させられます。
【第2ラウンド】

■第2ラウンドは、鶏ひき肉中心に具材を盛り付けていきます。(綺麗に盛り付けをした“鍋奉行”は自分です~♪)

■「鶏ひき肉はある程度火が通ったら、崩れないよう気を付けて上下ひっくり返して」という仲居さんの指示を守ります。

■それでは、具材を一通り引き上げ、鶏ひき肉からたべてみます。
むむむ、、、
これも、ウマ━━━(*´∀`*)o^∀^o)*´Д`*)━━━い!!!!!!
胸肉・腿肉は歯応えや滲み出る旨味を味わうものですが、さすが鶏ひき肉は、噛まずとも旨味がダイレクトに味える感じですね。
割下の染み具合もしっかりしていて、ひき肉のかたまり1個で白ご飯が1膳食べられそうです~♪
また、旨味のニュアンスと噛み応えの違いは、胸肉、腿肉、砂肝、ハツ、ひき肉と、当然ながらまったく違うので、一口ごとに違いを認識しながら味わうと、楽しさが格段にアップします。
【日本酒投入~!】(後で分かった値段は一本900円)

■このお店では、昔から日本酒は“櫻正宗”だけなんだそうです。
仲居さんによると、ちょっと前まではアルコールはキリンラガーと櫻正宗のみで、焼酎すら置いていなかったそうです。
でも、今では一番出るお酒が焼酎なんだそうで、給仕をしながらそんな話をしてくれます。
注文の品は、“櫻正宗 本醸造(冷酒)”で、冷やでも骨太な味わいが、味濃い目の“鳥すき”に合っています~♪
【第3ラウンド】

■“鳥すきやき”二人前で、基本4ラウンド、盛り付け具合によっては5ラウンドはできそうです。
なので、最初は小さな鉄鍋と具材のお皿2皿で足りるか心配でしたが、ビールやお酒を飲まずとも、十分にお腹いっぱいになる量があります。

■普通の牛肉のすき焼きもそうですが、脇役の具材の役割も大事ですよね。
“鳥すきやき”でも、脇役は白ネギ、白滝、焼き豆腐と、普通のすき焼きとほぼ同じですが、鶏肉の合間に食べる脇役がアクセントになって、主役が引き立つ感じがします。
【最終ラウンド】

■仲居さんがご飯を白木のお櫃に入れて持って来て、お茶碗によそってくれます。そして、“一番美味しい食べ方”を指南してくれます。
まず鳥すきを浸けていた玉子をご飯の上から掛け、その後、鉄鍋の汁を上から掛けるというものです。
ちょっと見た目は悪いのですが、実際に食べてみると、
めっちゃ、ウマ━━━(*´∀`*)o^∀^o)*´Д`*)━━━い!!!!!!
普通に言うと“玉子掛けご飯”というか“割下掛けご飯”といったところですが、鉄鍋の割下に鶏肉類の旨味が出ているようで、イメージの倍以上の美味しさです。

■仲居さんが「若いんだから、もっと食べて!」と嬉しい社交辞令を言って、我々にお櫃のご飯の完食を促します。
久しぶりに言われた台詞に、自分もK君も頑張ってしまい、満腹のところ、二杯目をお替りしてしまいます。
それでも、美味しいのでさくっと簡単に食べ切ってしまいます。(年末年始は食事制限ですね~♪(^_^;))
【食後の果物】

■食後の果物として、大きなみかんが出てきます。
甘くて食べ応えのある美味しいみかんなのですが、ご飯をがっつり食べた後なので、けっこう苦しいですね~♪
ちなみに仲居さんによると、夏場はメロンが出てくるそうで、またご飯をがっつり食べたい時は事前に果物キャンセルもできるそうです。
■総括としては、明治の情緒を感じる伝統的日本家屋で、他では見掛けない名物“鳥すきやき”を味わえる老舗の名店です。
新鮮な鶏肉と完成度の高い割下が食べものとしても魅力のベースで、お店が百年こだわってきただけあってしっかりしています。
ただ、このお店の場合、座敷の雰囲気とか仲居さんのサービスなど、すべて含めてワン・パッケージで“老舗の味わい”を楽しめるところが最大の魅力です。
お値段的にはそれなりにするので、頻繁に通うのは難しそうですが、大事な人との話題作りや思い出作りには良いお店だと思います。
明治の情緒を感じるアミューズメント・レストランで食事をするつもりで訪問されることをおススメします~♪
ごちそうさまでした~!
お読みいただいてありがとうございます~!
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